CloudSecure WP Security は有効化だけでいい?初期設定と追加したい設定

CloudSecure WP Security は有効化だけでいい?初期設定と追加したい設定

Xserver で WordPress を入れると、セキュリティ対策のプラグイン「CloudSecure WP Security」が最初から入っています。筆者も有効化しただけで細かい設定はしていなかったので、「有効化だけで足りるのか、何か設定したほうがいいのか」を確かめました。

結論から言うと、有効化しただけでも主な守りは効いています。そのうえで、2段階認証は追加したほうがよいというのが筆者の判断です。また、使い方によってはオンにしてはいけない機能もあります。

対象読者:Xserver で WordPress サイトを運営していて、CloudSecure WP Security を入れたままにしている人。

1. CloudSecure WP Security とは

Xserver(エックスサーバー株式会社)が作っている、WordPress 用のセキュリティプラグインです。以前は SiteGuard WP Plugin が Xserver の標準でしたが、今は CloudSecure WP Security が入るようになっています。

主に次の2つを守ります。

  • ログイン画面への攻撃:パスワードの総当たり、ログイン名の推測など
  • WordPress の弱いところへの攻撃:XML-RPC やシステムファイルへのアクセスなど

各機能は管理画面で「有効/無効」を切り替えるだけで使えます。難しい設定はほとんどありません。

設定画面の場所

管理画面の左メニューに「CloudSecure WP Security」が出ます。その中に機能ごとの画面があり、それぞれで有効/無効を切り替えて保存します。

管理画面の左メニュー「CloudSecure WP Security」→ 各機能の名前 → 有効/無効を選ぶ → 「設定を変更」

画面の表記は版によって少し違うことがあります。手元の画面と照らし合わせて読んでください(この記事は版 1.4 系で確かめています)。

2. 有効化しただけでオンになる機能

筆者の環境で、有効化だけして何も触っていない状態を確かめると、次の機能がオンになっていました。

機能 何を防ぐか
ログイン無効化 決まった時間内に何回もログインに失敗した相手を、しばらく締め出す(初期値は5分間に5回失敗で60分)
ログインエラーメッセージ統一 「ユーザー名が違う」「パスワードが違う」を同じ文にして、どちらが正しいかを推測させない
XML-RPC 無効化 古い投稿の仕組み(XML-RPC)を閉じる。総当たり攻撃によく使われる入口
ユーザー名漏えい防止 /?author=1 のような URL から、ログイン名を調べられるのを防ぐ
設定ファイルアクセス防止 wp-config.php などのシステムファイルを外から読まれないようにする
ログイン通知 ログインがあったらメールで知らせる(初期値は管理者だけ)
アップデート通知 WordPress 本体・プラグイン・テーマの更新をメールで知らせる
サーバーエラー通知 サイトで重大なエラーが起きたらメールで知らせる

パスワードの総当たりとログイン名の推測という、よくある攻撃への守りは、この時点でそろっています。「有効化しただけで大丈夫?」という問いには、基本の守りとしては大丈夫と答えられます。

有効化しただけではオフの機能

機能 内容
2段階認証 パスワードに加えて、スマホのアプリに出る6桁の数字を求める
WAF 不正な通信(よくある攻撃のパターン)をプラグインで止める
ログインURL変更 ログイン画面の URL(wp-login.php)を別の文字列に変える
管理画面アクセス制限 ログインしていない人が wp-admin を開けないようにする
画像認証追加 ログイン・コメントなどの画面に、画像の文字を読ませる欄を足す
REST API 無効化 WordPress の REST API を、ログインしていない人に対して閉じる

3. 追加でおすすめの設定

2段階認証(いちばんのおすすめ)

パスワードが漏れても、スマホがなければログインできなくなります。ほかの機能は「攻撃の回数を減らす」守りですが、2段階認証は「パスワードを知られても入れない」守りです。効果の大きさが違うので、まずこれを入れるのがおすすめです。

スマホに認証アプリ(Google Authenticator、Microsoft Authenticator など)を入れてから、次の流れで設定します。

1. 左メニュー「CloudSecure WP Security」→「2段階認証」で有効にして保存
2. 画面の案内に従って QR コードを表示し、スマホの認証アプリで読み取る
3. アプリに出た6桁の数字を入力して登録する
4. 一度ログアウトし、パスワード+6桁の数字でログインできるか確かめる

ハマりやすい点:スマホを機種変更したり、アプリを消したりすると、6桁の数字が出せなくなります。機種変更の前には、認証アプリの引き継ぎをしておきましょう。万一ログインできなくなったときに備えて、FTP やサーバーパネルのファイルマネージャーでプラグインのフォルダ名を変える(プラグインを止める)方法も、覚えておくと安心です。

WAF(入れてよい)

Xserver にはサーバー側の WAF もありますが、プラグインの WAF を重ねても問題ありません。

ただし、WAF はまれに、普通の操作を攻撃と間違えて止めることがあります。オンにしたら、記事の保存・公開、問い合わせフォームの送信など、ふだん使う操作を一通り試してください。

ログインURL変更(任意)

ログイン画面の URL を推測されにくくして、総当たり攻撃の回数そのものを減らします。

オンにすると新しいログイン URL が表示されるので、必ずブックマークしておきます。忘れると自分もログイン画面にたどり着けなくなります。2段階認証を入れていれば、こちらは必須ではありません。

管理画面アクセス制限・画像認証(任意)

どちらも守りを足す機能ですが、2段階認証とログイン無効化が効いていれば、なくても十分です。画像認証は、ログインのたびに手間が増えるのが欠点です。コメントスパムに困っているなら、コメント欄にだけ入れるのもよいと思います。

4. オンにしないほうがよい・注意が要る機能

REST API 無効化

外から REST API を使っている場合は、オンにしないでください。オンにすると、次のようなものが動かなくなることがあります。

  • アプリケーションパスワードを使って、外部のツールやスクリプトから記事を投稿する仕組み
  • REST API を使うプラグインやアプリ

例外にするプラグインを指定する欄もあります(初期値は oEmbed、Contact Form 7、Akismet)。ただ、外部から投稿する仕組みを使っているなら、オフのままにしておくのが無難です。

なお、2段階認証はログイン画面にかかる機能です。アプリケーションパスワードを使った REST API での投稿には、ふつう影響しません。それでも、設定を変えたら一度投稿を試して確かめておくと安心です。

ほかのセキュリティプラグインとの併用

SiteGuard WP Plugin など、ほかのセキュリティプラグインと同時に動かすと、ログインURL変更などがぶつかることがあります。CloudSecure WP Security に切り替えるなら、先に古いほうを停止してから有効にします。

サイトの引っ越し・複製のとき

All-in-One WP Migration などでサイトを丸ごと書き出すと、CloudSecure WP Security の設定も一緒にコピーされます。コピー先でログインURLや2段階認証がそのまま効いて、管理画面に入れなくなることがあります。

書き出す前に一時的に停止し、終わったら必ず有効に戻します。この「戻す」を忘れやすいので注意してください。ときどきプラグインの一覧を開いて、有効のままになっているか確かめるのがおすすめです。

5. サーバーパネル側の設定もある

Xserver のサーバーパネルにも「WordPressセキュリティ設定」があります。海外からの管理画面へのアクセス制限や、ログイン試行回数の制限などが設定できます。

こちらはサーバー側の守りで、プラグインとは別のものです。両方オンにしても問題ありません。海外から管理画面を使う予定がなければ、海外からのアクセス制限をオンにしておくと、攻撃の多くを手前で止められます。

まとめ

  • CloudSecure WP Security は、有効化しただけでも基本の守りが効く(ログイン無効化、ユーザー名漏えい防止、XML-RPC 無効化など)
  • 追加するなら、まず2段階認証。パスワードが漏れても入られない守りになる
  • WAF は入れてよいが、オンにしたらふだんの操作を一通り試す
  • 外部から REST API で投稿しているなら、REST API 無効化はオンにしない
  • サイトの複製などで一時的に止めたときは、有効に戻すのを忘れない

「入っているから大丈夫」と思いがちなプラグインですが、一度設定画面を開いて、オンになっているものとオフのものを確かめておくと安心です。

アイキャッチ画像:Image by TheDigitalWay from Pixabay