ハンドメイド作品の売り場の手数料を比べる(minne・Creema・BASE・自分のサイト)

ハンドメイド作品の売り場の手数料を比べる(minne・Creema・BASE・自分のサイト)

ハンドメイド作品をネットで売るとき、どこで売るかで手元に残るお金が変わります。この記事では、よく使われる minne・Creema・BASE と、自分のサイト(WordPress にカード決済を付けたもの)の4つについて、販売手数料・振込手数料・月額費用を各サービスの公式ページで確認し、月の売上ごとにいくら残るかを試算しました。

対象読者:これからハンドメイド作品をネットで売り始める方、今の売り場から乗り換えるか迷っている方。

料率の確認日:2026年10月31日(各サービスの公式ページ・公式ヘルプで確認)。手数料は改定されることがあるので、始める前に最新のページを見てください。

1. 4つの売り場の手数料の一覧

費用の一覧表

売り場 販売手数料(税込) 手数料がかかる金額 振込手数料 月額費用
minne 10.659% 作品価格+オプション+送料 220円/回 0円
Creema 10.67% 作品価格+オプション+ラッピング+送料 振込額3万円未満 200円、3万円以上 275円 0円
BASE スタンダード 決済手数料 3.6%+40円/件、サービス利用料 3% 注文金額 250円/回(2万円未満は事務手数料500円が加算) 0円
BASE グロース 決済手数料 2.9% 注文金額 250円/回(2万円未満は事務手数料500円が加算) 16,580円(年払いの月あたり)、19,980円(月払い)
自分のサイト(WordPress+Stripe) 3.6% 決済金額 公式の料金ページに記載なし(下記) サーバー代 1,100円前後

minne の補足

  • 販売手数料は「作品価格と購入オプション価格と送料の合計額の10.659%(税込)」です(minne「特定商取引法に基づく表記」)
  • 振込手数料は1回220円の一律で、振込のときに売上から差し引かれます。振込金額によって無料になる条件はありません
  • 有料会員の minne PLUS では手数料が少し下がりますが、この記事では無料のまま使う場合で計算しています

Creema の補足

  • 2025年11月5日の注文から、成約手数料が「作品価格+オプションの11%」から「決済総額(作品+オプション+ラッピング+送料)の10.67%」に変わりました(Creema「成約手数料・売上の振込手数料改定についてのお知らせ」)
  • 料率は下がりましたが、送料にも手数料がかかるようになったので、送料の割合が大きい作品では負担が増えます
  • 振込手数料は、3万円未満が200円、3万円以上が275円です(2025年11月27日の振込分から)。お知らせには「3万円」が売上と振込額のどちらかは書かれていないため、この記事では銀行振込の手数料と同じく振込額で判断して計算しています
  • フードのカテゴリは料率が別(税込15.4%)です

BASE の補足

  • 無料のスタンダードプランは、注文ごとに「決済手数料 3.6%+40円」と「サービス利用料 3%」がかかります。合わせて約6.6%+40円です
  • 有料のグロースプランは、月額16,580円(年払いの1か月あたり。月払いは19,980円)で、決済手数料は2.9%、サービス利用料は0円です
  • どちらのプランも、PayPay・Amazon Pay・PayPal で支払われた注文は、決済手数料に1%が加算されます
  • 売上は自分で振込申請します。振込手数料は一律250円で、申請額が2万円未満だと事務手数料500円が加わります(BASE ヘルプ「振込申請時に手数料はかかりますか」)

自分のサイト(WordPress+Stripe)の補足

  • WordPress にショップ機能(WooCommerce など)を入れ、決済に Stripe を使う形を想定しています。WooCommerce と Stripe の連携プラグインは無料です
  • Stripe の国内カード決済の手数料は3.6%で、「設定手数料や月額料金、その他の隠れた手数料」はないと公式の料金ページに書かれています。銀行口座への入金の手数料は料金ページに記載がないため、この記事では0円として計算しています
  • 月額費用はレンタルサーバー代です。例としてエックスサーバーのスタンダードプランは、12か月契約の通常料金で月1,100円(税込)です。独自ドメインは契約特典で無料になります
  • すでにブログなどでサーバーを借りていれば、追加の月額費用はかかりません

2. 月の売上別に、いくら残るか

試算の条件

・1件の注文の金額(作品+送料)は平均3,000円
・注文件数は「月の売上 ÷ 3,000円」を切り上げ
・振込は月1回。金額はすべてカード払いで計算
・振込手数料の金額の区切り(Creema の3万円、BASE の2万円)は、手数料を引いたあとの振込額で判断
・BASE グロースは年払いの月額16,580円
・自分のサイトはサーバー代1,100円/月、Stripe の入金手数料は0円
・材料費・送料の実費・税金は含めない(売り場に払うお金だけ)

手元に残る金額

月の売上 minne Creema BASE スタンダード BASE グロース 自分のサイト
1万円(4件) 8,714円 8,733円 8,430円 −7,620円 8,540円
3万円(10件) 26,582円 26,599円 27,370円 12,300円 27,820円
5万円(17件) 44,450円 44,390円 45,770円 31,720円 47,100円
10万円(34件) 89,121円 89,055円 91,790円 80,270円 95,300円
30万円(100件) 267,803円 267,715円 275,950円 274,470円 288,100円
50万円(167件) 446,485円 446,375円 460,070円 468,670円 480,900円

売上に対する手数料の割合

月の売上 minne Creema BASE スタンダード BASE グロース 自分のサイト
1万円 12.9% 12.7% 15.7% 176.2% 14.6%
3万円 11.4% 11.3% 8.8% 59.0% 7.3%
5万円 11.1% 11.2% 8.5% 36.6% 5.8%
10万円 10.9% 10.9% 8.2% 19.7% 4.7%
30万円 10.7% 10.8% 8.0% 8.5% 4.0%
50万円 10.7% 10.7% 8.0% 6.3% 3.8%

試算から分かること

  • 月1万円くらいまでは、minne と Creema が残る金額が多いです。BASE スタンダードは、2万円未満で振込申請すると事務手数料500円がかかるため不利になります。2万円以上たまってから申請すれば、この500円はかかりません
  • minne と Creema はほぼ同じです。料率の差は0.011ポイントです。月3万円では、振込額が3万円未満で Creema の振込手数料が200円なので、Creema が17円多く残ります。振込額が3万円以上になる月3.4万円ほどからは、振込手数料が275円に上がる分、わずかに minne のほうが残ります
  • 月2万円前後で minne・Creema と並び、それより上では BASE スタンダードのほうが残ります(月2万〜2.2万円は振込額が2万円未満で事務手数料500円がかかるため、差は数十円です)。手数料の割合は約8%で、モールの約11%より3ポイントほど低くなります
  • BASE グロースが有利になるのは、月の売上がおよそ33万円を超えてからです。それより少ないと、月額費用が料率の差で浮く額を上回るため損になります
  • 自分のサイトは、売上が月1.3万円前後を超えると、どの売り場よりも多く残ります(minne とは約1.25万円、Creema とは約1.27万円で並びます)。BASE スタンダードとは月7,700円ほどで並び、それより上では自分のサイトのほうが残ります(BASE は振込額2万円未満だと事務手数料500円がかかるため)。月10万円では minne より約6,000円多く残ります

3. 手数料以外に比べておきたいこと

集客は誰がするか

手数料の差だけを見ると自分のサイトがいちばん有利ですが、これは「お客さんが来る」前提の計算です。

  • minne・Creema:作品を探しに来る人が多いモールなので、出品するだけで見てもらえる可能性があります。手数料の約11%には、この集客の費用が含まれていると考えられます
  • BASE:自分のお店を持つ形なので、基本的には SNS などで自分で人を呼びます(BASE のショッピングアプリ「PAY ID」からの注文はありますが、その注文にはサービス利用料5.9%がかかります)
  • 自分のサイト:集客はすべて自分です。検索や SNS から人が来るまでに時間がかかります

自分のサイトで必要になる手間

  • 特定商取引法に基づく表記、プライバシーポリシー、送料・返品の決まりなどのページを自分で作る
  • WordPress やプラグインの更新、バックアップ、セキュリティの対策を自分で行う
  • 決済の審査(Stripe のアカウント登録と本人確認)を受ける
  • 注文の通知メール、在庫、発送の連絡などの仕組みを自分で整える

これらにかかる時間も費用と考えると、売上が小さいうちはモールのほうが手軽です。

注意点

  • minne と Creema は、送料にも手数料がかかります。送料の高い大きな作品ほど、手数料の負担が増えます
  • BASE は PayPay・Amazon Pay・PayPal で支払われると、決済手数料が1%上がります。試算はカード払いで計算しているので、これらの支払いが多いと残る金額は少し減ります
  • 試算は平均単価3,000円で計算しています。単価が安い作品を数多く売る場合、BASE スタンダードは1件40円の分だけ不利になります(1,000円の作品なら4%分)
  • BASE と Creema は振込を申請する形なので、少額で何度も申請すると振込手数料が重なります。ある程度まとめてから申請すると無駄がありません

4. 確認した公式ページ(2026年10月31日)

minne  :特定商取引法に基づく表記 https://minne.com/trading
Creema  :成約手数料・売上の振込手数料改定についてのお知らせ https://www.creema.jp/news/1480/detail
BASE   :料金プラン https://thebase.com/price
BASE   :振込申請時に手数料はかかりますか(ヘルプ) https://help.thebase.in/hc/ja/articles/206341302
Stripe  :料金体系 https://stripe.com/jp/pricing
エックスサーバー:料金プラン https://www.xserver.ne.jp/price/

5. まとめ

  • 販売手数料は、minne が10.659%、Creema が10.67%(どちらも送料込みの金額に対して)、BASE スタンダードが約6.6%+40円、BASE グロースが2.9%+月額16,580円、自分のサイト(Stripe)が3.6%+サーバー代です
  • 自分のサイトを除くと、月2万円くらいまでは minne・Creema、それを超えると BASE スタンダード、月33万円を超えると BASE グロースが多く残ります。自分のサイトは月1.3万円前後から、どの売り場よりも多く残ります
  • ただし、自分のサイトと BASE は集客を自分でする必要があります。最初は minne か Creema で売れる作品を見つけ、売上が安定してきたら BASE や自分のサイトを足していく、という順番が始めやすいと思います
  • 手数料は改定されることがあります(Creema は2025年11月に改定)。始める前に公式ページで最新の料率を確認してください

アイキャッチ画像:Image by jekar1588 from Pixabay